2014年11月16日日曜日

Tuyet(雪?) うまくて有名なブンチャー

ベトナム料理といえば、何?

日本人のほとんどは、「ふぉ・・フォーかなぁ・・。」と、答えます。

ほとんどの日本人は、ベトナムと言えばフォー、
フォーと言えばベトナムなわけです。




実際、ハノイには、怖くなるほどのフォーのお店があります。誰でも作れるので、誰でもお店を出しちゃう、そんな人たちなんです。ベトナム人は。

そんなベトナムご当地グルメのフォーですが、もうひとつ、現地の日本人に愛される料理があります。

皆様ご存知、ブンチャーです。

いまさらかもしれませんが、ブンチャーとは、お肉の入ったタレに、まるで、おそうめんのような麺をつけて食べる、ベトナムのソウルフードです。

なお、ベトナムに駐在する日本人は、結構な確立で、ブンチャーにハマる時期があるみたいです。私も1週間ほど、毎日食べていた時期がありました。

まぁ、ぶっちゃけていうと、ベトナムに来たころは、それ以外にくちに合う料理がないってのが、本当の理由です。


そんな、ハノイのソウルフード、ブンチャーですが、最近、ハノイ人に話題の、有名なお店があるとのことなので、今回、調査へ言ってみました。

話を聞いたのが、大体半年前なので、お店、つぶれてなきゃいいなー。




お店の名前は、Tuyet Bun Cha。翻訳すると、ユキちゃんのブンチャー??

何はともあれ、日曜日の昼間なので、さすがに人が多いです。






ある有名な人の格言に、「お客さんであふれかえってるお店は、基本、間違いない」という、当たり前の格言があります。

まさにこのお店は、その典型的名お店のようです。従業員は、10人くらいで、お客さんがひっきりなしに訪れています。これは期待できそうです。


で、ブンチャーと揚げ春巻き、待つこと3分。




まずは、揚げ春巻き。アツアツでおいしいです。お皿は、相変わらず、ままごと用の容器です。




次に、メインのブンチャー。




いやーん。何これー!おいしそー!という、乙女心に響くビジュアルです。野菜と言うか、草が盛りだくさん。変な癖のある草から、そうでない草まで、草と言えばベトナムです。






お肉たっぷり、これまたジューシー。さすがは、有名店です。見た目も味もとてもおいしいです。家の近所にあれば、また通い始めそうなクオリティです。

なお、野菜類はとても多いですが、草もたくさん含まれているので、草が苦手な方は、無視してもいいと思います。ちなみに、草っていうより、もはや「薬草」って言うほうがいいかもしれません。薬を食べている感覚です。きっと栄養満点なんだと思います。


はい、総合的な感想。

さすがは有名店。かなりウマイです。ボリュームも結構あるので、わざわざ行く価値あると思います。

お値段は、ブンチャー35000ドン、揚げ春巻き8000ドン。


久しぶりにブンチャーにハマりたい人は、是非。





34 Hang Than, Ba Dinh

ハノイ太郎



2014年11月10日月曜日

SIOSUSHI(しおすし) なんちゃって日本食屋

さてさて、

ここハノイには、多くの日本食屋があります。日本で料理の修業を積んだ方は当然のことながら、全然料理なんてやったことない人でも、飲食店を始めることができる、ハノイはそんな街です。

当然のことながら、ハノイでは日本人じゃない人でも、日本食レストランを開業したりします。

オーナーや料理人が日本人じゃない場合、そのほとんどは、日本食の外観を持ったベトナム料理だったりするのですが、無視できないクオリティのお店も、ときどき存在いたします。

今回は、ベトナム人が経営する日本食料理屋のお店をご紹介したいと思います。

その名も、「SIOSUSHI(しおすし)」です。

結論から言いますが、味はそこそこ、コスパはかなり高く、非常にお勧めなお店です。

場所が微妙なのですが、ベトナム料理でもない、日本食でもない、第三の料理として、非常に重宝される、そんなお店です。




お店の看板には、どういうわけか、「SIO SUISHI 保健用食品」と書いてあります。今の時点では、意味がよくわかりません。





入り口では、全力で日本を演出しています。

さくらにせんす、日本人形など、個別には間違ってないのですが、外国人が日本を演出すると、どういうわけか、ネタ臭がぷんぷんします。




お店に入ると、店員さんが出迎えてくれます。日本を演出した服装なのでしょうが、なにかが違います。無理せず、普通にしてほしいものです。




このお店、1階にカウンターらしき部分があるのですが、基本的に底で食事をすることはなく、2階へ通されます。




と、階段を上ろうとすると、壁にどーんと日本語の文章が。

むむ。。。全然意味がわかりません。google 翻訳並みの日本語です。

まぁ、デザインにひとやくかってると思えば、それはそれでオツなものです。





3階です。がんばって日本を演出していますが、やっぱり何かが違う。そうじゃない感満載です。




さらに壁には、またもや謎の文章が。

「私は人生のようにあなたを愛する理由を知っていますかあなたは私の人生のアールを引き起こす」

句読点もなく、改行も間違っている。てか意味がわかりませんが、もう、壁のデザインなのでしょう。




で、謎のソースです。色も白く、ゴマっぽいものが混ぜてあります。味は普通においしいのですが、原材料が不明です。




また、日本のお醤油も完備。これでとりあえず安心です。まずけりゃ、かけりゃいいんですから。


ということで、以下、お料理の一部をご紹介します。





まずは、お好み焼き、50000ドン(250円)。

見た目は、謎のお好み焼き。ソースの色が、ピンク色なのですが、実はこのソース。なかなかウマイです。ベトナムソースみたいに、変な個性や風味もなく、かといって、日本のソースのように味が濃すぎず、今まで食べたことのないソースに仕上がっています。

また、食感も多少モチモチしており、ベトナムの「Banh Xeo(ベトナム風お好み焼き)」でもなく、日本の関西風・広島風お好み焼きでもない、まさに第三のお好み焼きといっても過言ではないと思います。








天ぷらラーメン、85000ドン(425円)。

ラーメン自体は、いわゆる煮込みラーメンのような感じです。まず言いたいのは、野菜やきのこ類がふんだんに使われており、麺のボリュームも、普通のラーメン屋の大盛りくらい入っているので、おっさんでも満足できるレベルです。

このラーメン、確実に栄養満点なので、ビタミン不足に悩んでいる方は、是非ご賞味ください。

また、ラーメンと一緒に出てくる「てんぷら」。

実は、揚げ方がとてもウマいです。

このクオリティは、そこいらの日本食屋以上かもしれません。

このボリュームで、80000ドンは、コスパの面ですばらしいといわざるを得ません。

味もまったく問題なし。煮込みラーメンなので、そこいらの豚骨醤油ラーメンなどに比べるとあっさり感はありますが、全然問題なし。栄養面・ボリューム面・価格面では、こちらです。




豚の串焼き、35000ドン(175円)。

これについては、見たまんまです。普通にうまいですし、ボリュームもあります。日本のお祭りに出展している屋台だと、500円で1本買えるものが、この価格で2本。味もしっかり付いているので、もう一品!というときに、重宝します。




たこ焼き、60000ドン(300円)。

上記のお好み焼きと同様、謎のピンクソースがかかっていますが、これまたウマイです。

要は、上記お好み焼きを丸くしたものです。日本のたこ焼きとは、見た目も食感も色々違いますが、違う料理として食べると、普通においしいです。結構日本人好みな味だと思います。




豚肉とラーメン、85000ドン(425円)。

上記ラーメンは、「天ぷらラーメン」でした。

お野菜たっぷりラーメンに、天ぷらが付いてくるという、非常に斬新なラーメンでしたが、このラーメンは、豚肉や卵などが入った、いわゆる普通のラーメンを目指した感じのラーメンです。

味は相変わらず煮込み系ですが、お野菜たっぷり、栄養バランスもいいため、とてもお勧めです。




謎のスープ、30000ドン(たぶん)。

謎のスープです。クラムチャウダーみたいなのを注文した記憶があるのですが、何を注文したのか、正確には忘れました。

見た目と実際の味のギャップはものすごいですが、まずくはありません。まずくはありませんが、また飲みたいとは思いません。

インパクトが、限りなく薄いので、普通に味噌汁でいいと思います。




カツどん、65000ドン(325円)。

見た目はなんだか違います。でも、食べるとカツどんです。和食屋で出てくるカツどんとは、アツアツ感や、見た目などが異なりますが、味などはカツどんなので、この価格を考えると、ものすごいことです。

あと、ボリューム、ハンパないです。もう、何がしたいのかわかりません。




チャーハンの、サーモン乗せ(?)、90000ドン(450円)。

これはおいしそう。日本食のような、ベトナム料理のような、とても魅力的なお写真です。























って、写真と全然ちがうやないかーい!




カツカレー、85000ドン(425円、たぶん)。

見た目は旨そうなのですが、実は今のところ、このお店でまずい料理、暫定1位です。

これはある意味、地雷なので、ご注意を。





ということで、ざっと紹介したお料理ですが、このお店の看板を覚えてますでしょうか。


保健用食品。


そうです。食べてて思いますが、ここの料理。健康に気を使った日本食、って感じが強いです。上記カツカレーなんて、カツの衣に野菜っぽいものが含まれてますし、カレー自体、独自の調合で、栄養バランスを高めようとしている努力が見えます。まずいですが。

それ以外の料理は、とてもおいしく、栄養バランスも高いように思えますので、ネタとしてだけではなく、毎日のお食事にも、とてもいいかもしれません。

ビタミン不足を感じたら、是非。


Shio Sushi (塩寿司?)
29 ngo 47 Tran Dai Nghia, Hai Ba Trung, Ha Noi


ハノイ太郎



2014年10月13日月曜日

Pho Thinh Hang Bot うまくて、有名なフォーの店

10月12日現在、ハノイも、そろそろ肌寒くなってきた今日この頃。

ここが日本なら、仕事帰りに、熱燗をきゅっと飲み、アツアツのラーメンでも食べたい季節になってきました。

ここハノイでは、残念なことに、屋台は腐るほどあっても、アツアツラーメンの屋台など、どこを探してもいません。

でもハノイには、世界に誇る、フォーのお店があるじゃないですか。

ということで、今日は、ハノイで最近話題の、旨くて人気のあるフォーのお店のご紹介です。

ハノイには、フォーを出してくれるお店がおそらく10万店舗くらいあるのではないでしょうか。いや、すいません、ちょっと大げさでしたが、そのくらいフォーが食べられるお店が存在します。

そんななか、旨くて有名になるおみせなんて、両手で数えられるほどしかありません。このお店は、その中のひとつです。

とあるベトナム人の方いわく、

「いやー、ほんとマジで、パナネェっす。今まで食べたフォーなんて、もう、アレっすわ、インスタントレベルっすわ。この店が、一番ウマいっす。自分、あんまし旨いので、3日連続で通っちゃいましたよ。てへへ。」

というコメントもあります。

さて、どの程度のクオリティなのでしょうか。




お店は、大通りに面しているので、タクシーでもすぐに来ることができます。中心部からだと、車で10分くらい。立地条件は、とても優れています。最悪、シクロのおっさんに遠征してもらうって手もあります。




お店の中は、こんな感じです。日曜日、夜8時に行ったのですが、まだがんばって営業していました。やればやるほど儲かるってことを、お店の人は理解しているのでしょう。もう、笑いが止まんないんだと思います。




お店の中は、なかなかの人だかり。お店に入ってからも、どんどんお客さんが来ていました。夜8時なのに、すごく混雑していて、さすがは有名店。すばらしい客の入りです。そこまでして、フォーがたべたいのか??という気分にさせる混雑っプリでした。私もその一人です。




お箸などは、普通のローカルのお店とかわりません。衛生面は、並です

いえ、悪いわけではなく、あくまで、「並」です。ベトナムじゃ、普通なので、並です。

衛生面が悪い店は、フォーにアリがふんだんに入ってたりしますので、そういう観点からみても、並です。




あれこれ調味料が並んでいます。くどいようですが、衛生面は「並」なので、気にせず、使えば、いろんな味が楽しめちゃいます。でも、まずは、普通に食べてみたいと思います。




ということで、今回の目的、フォーです。

商品名「フォーチン(PHO CHINH)」。お値段40000ドン(200円)

ほかにも商品があるのかもしれませんが、「フォーチンしかないよ!」と言われちゃったので、とりあえず、これを注文してみました。

見た目は、普通においしそうです。




麺は、1センチくらいの平麺。平麺は、スープがしっかりと絡むので、個人的には大好きです。後は、コシがあればうれしいのですが、そういうのを求めても、だれも応えてくれないのが、フォー業界のルールです。てか、コシがないのが、フォーの醍醐味です。




スープは、透明感のあるスープ。コンソメスープのような透明感です。




で、フォーにはいってる牛肉なのですが、薄くて大きくて、量が結構はいってるので、かなり満足できるレベルです。しかも、うまいです。肉部門だけで判断しても、そこいらのフォーのお店を超えるクオリティです。

で、肝心のお味なのですが、なんと言えばいいでしょうか。スープを一口飲むと、おくちに広がる、ダシの深み。牛でしっかりだしをとっているので、これまたうまいです。ほかのお店に比べて、断然深いです。

フォーのスープって、味が、日本のインスタントラーメンより浅いのですが、このフォーは、コンソメスープのような深み、かなりうまいです。さすが、人気店だけあります。

全体的なレベルとしては、人に紹介してちょっと優越感に浸れるレベルじゃないでしょうか。

もっとも、フォーに食べなれた人じゃないと、そこまでの違いはわかりません。たぶん、ベトナムに住んで、半年以上たってる人なら、この味はわかると思います。

あくまで、フォー業界の中では、ウマイ!というレベルなので、ラーメンなどと比べると、まったく相手になりません。かっぱえびせんと、伊勢えびくらいの差がありますので、注意が必要です。

もし、ドヤ顔で、旅行者を連れてこようもんなら、「ふーん」って冷たい反応しかないと思うので、できれば、ハノイ在住の人に紹介してあげるといいと思います。

てか、人に紹介する前に、まずは、皆さんも是非。



Pho Thinh Hang Bot
39 Ton Duc Thang


ハノイ太郎



2014年10月3日金曜日

侍 SAMURAI JAPAN 牛焼肉定食

今日も、一通のお便りをいただきました。

「ハノイ太郎さん、いつもブログ読ませていただいております。とあるお店が、牛焼肉定食なるものをはじめました。とてもおいしいので、是非見に行ってあげてください」

ペンネーム サムライ店長 さん


と言うことで、今日は、安くで普通にうまいと有名な、日本食のサムライさんにやってきました。




お店は、相変わらずベトナム人ターゲットのお店らしく、ベトナム人のお客さんが多く、日本人のお客さんはそれほど多くはありません。

ですが、味は日本味。内容も日本味なので、普通にお勧めではないかと思います。


ということで、お便りをくれた ペンネーム サムライ店長さんお勧めの、牛焼肉弁当を注文してみました。




むむ。盛り付けは、きれいなベトナム料理って感じです。見た目はとてもおいしそうなビジュアルです。

お肉も、なにやら高級な牛肉です。きっと、アレでしょう。遠い異国の地で生まれ育った牛が、海を越えて飛行機で運ばれてきた、そんなところでしょう。




で、お味のほうなのですが、結論から言いますと、激ウマです。何がウマイかっていうと、タレがうまいです。

それもそのはず、以前ご紹介しました、ローカルなのに奇跡の味をかもし出す、お店のレシピを、そのままパクっちゃったのが、この料理。(奇跡の店は、こちら

奇跡のお店では、豚焼肉がメイン(だとおもいます)が、今回注文した料理は、牛焼肉定食。もちろん、肉が高級になっただけで、お味はそのまま。

どうやら、奇跡のお店のオーナーから、レシピの伝授が行われたみたいです。

本当にうまいです。それもそのはず。九州の何とかという有名な焼肉やさんのタレを使っているみたいで、そりゃウマイだろうというのもうなずけます。

ですが、ここはハノイです。ウマイだけじゃやってけません

家計のひもを握っている主婦の方々や、おこづかいが気になる旦那さんが気になるのは、やはりお値段。

と、お値段に行く前に、スープのご紹介。

付属のスープは、フランスのなんとかというスープだそうです。日本のおすましでもなく、コンソメ過ぎず、まぁ、普通にうまいです。ここでしか食べられないんじゃないでしょうか。




と言うことで、気になるお値段は。

154000ドン

んー。そうかー。
そうなっちゃったかー。

そりゃそうです。異国で生まれ育った牛たちを、飛行機で運んじゃうわけなので、燃料サーチャージやら、CAへのチップやら、ろいろかかってるのでしょう。


まぁ、このお料理が、高いか安いかは、皆さんでご判断ください。

とりあえず、味はうまいです。



ハノイ太郎