2014年5月24日土曜日

Dac Kim ブンチャー

現在、ハノイは夏真っ盛りです。(5月24日現在)

最近は、気温29度~40度のあたりを行ったり来たりしており、湿気も伴って、シャレにならない暑さです。日本の大阪では、気温14度~26度を行ったり来たりしてることから考えると、暑い日が大好きな人にとっては、まさに天国といえるでしょう。

こんな暑い日は、食欲がわかないので、そうめんでも食べたい今日この頃。

ということで、今回は、そうめんによく似た外観を持つ、ブンチャーをご紹介いたします。

もっとも、ベトナムにすむ日本人にとって、ブンチャーなどありふれた料理。いまさら珍しくもなんともありません。

そこで今回は、ガイドブックやインターネットで非常に有名なお店、「Dac Kim(ダックキム)」で、ブンチャーを頼んでみました。

Dac Kim は、ここハノイでもとにかく有名なお店で、地元のベトナム人はもちろん、海外旅行者や、ハノイ在住外国人が数多く訪れるお店です。

私自身、ハノイに住み始めたころに1回行ったっきりで、味ははっきり覚えていません。また、当時はブンチャーを食べなれていなかったため、味・価格それぞれについて、冷静な判断もできなかったと思います。

ブンチャーを食べなれた今、Dac Kim って実際どうなの?という観点から、調査したいと思います。




お店は、旧市街に位置しており、毎日なかなかの混雑っぷりです。外観・店内ともにド・ローカルなので、衛生面を求める方は、たぶんメシがまずくなる環境だと思います。


とりあえず、今回はブンチャーとネム(あげ春巻き)を注文しました。




まつこと10秒。料理が出てくる早さだけで言えば、おそらく世界を狙えるレベルじゃないでしょうか。




ということで、ブンチャーの要、ブンです。米が原材料のソーメン風な麺です。フォーを細くしただけってうわさがありますが、私もそう思います。




あげ春巻きです。ほとんどのベトナム人には、「盛り付け」という機能が備わっていないため、見た目は微妙です。アフリカ少数民族のように、葉っぱの上に食事が乗っけてある、という状況と大差ありません。お皿が使用されているだけ、まだマシでしょうか。




ということで、ブンチャーは、これに漬けて食べます。通称、ブンチャースープ。

日本人にとって、最初は違和感を感じるのですが、すぐに慣れて、一時期ブンチャーにはまる人も、数多くいます。


そんなこんなで、ブンチャーの味についてですが、結論から言いますと、まったくもって普通。お肉、ブン、スープ、すべてにおいて、そこらへんで食べるブンチャーと大差ありません。

ただ、肉やココナッツの皮などの量が、他の店に比べて、3倍くらい入っています。女性の方にとっては、おそらく食べきれない量じゃないかと思います。

あと、ネム(あげ春巻き)については、中身にお魚を使っているため、魚の香りがプーンと漂ってきます。ブンチャーが非常にボリュームがあるのと、この魚風味のおかげで、正直ネムは必要なかったと後悔できるクオリティです。


最後、お値段なのですが、ここ Dac Kim では、価格が人によって違うという噂をよく耳にします。やっぱり外国人になれていることと、旧市街にあることから、基本、ぼったくりモードなのかもしれません。

で、おばさんに価格を聞いたところ、全部で75000ドンでした。お肉が3倍くらい入っていることを考えると、たぶん、妥当な価格だと思います。


つまり、

ハノイで有名なブンチャーのお店「Dac Kim」は、量が3倍くらいなので、お値段も3倍くらい。

以上が、結論となります。


おなかがすいてしょうがない人には、是非お勧めなお見せです。


Dac Kim
1 Hang Hanh, Hoan Kiem, Ha Noi





ハノイ太郎


2014年5月16日金曜日

Bun Ngao あさりブン(あさり麺)

ハノイに住んでいると、毎日飛び込んでくる料理があります。

そう、フォーです。




また、フォーを細くした感じの麺で、「ブン」という麺料理もあります。コシの入ってない、そうめんのような感じでしょうか。

フォーもブンも、あれはあれでおいしいのですが、濃い味や、素材を生かした味に慣れている日本人にとっては、あまりにも浅く、正直毎日食べるほどのインパクトはありません。

しかもハノイの 99.9%くらいの店は、すべて似たような味なのが現実です。

そこで今日は、残り 0.1%に含まれるであろうお店、あさりブンのお店をご紹介したいと思います。なお、実際のところ、あさりなのか何なのかはわかりませんが、サイズ的にあさりだろうということで、あさりブンと表現しています(もしかすると、しじみかもしれません)。

また、今回取り上げるあさりブンは、スープにブンという名の麺が入った、よくあるパターンの料理です。

で、お店の外観です。路上で食べる感じの、ド・ローカルなお店です。ただ、他の店よりは、やや、こぎれいです。




お店の名前は、「Bun Ngao (貝(今回は、たぶんアサリ) ブン)」。料理の内容がわかりやすいのが、ここベトナムローカルの特徴です。スープに入った麺は、私自身、かなりの種類のお店で、食べてきましたが、結論から言いますと、このお店が一番おいしいかもしれません。

少なくとも、あさりを使ったブンって、このお店でしか見たことがありません。そういう意味では、非常に希少価値のあるお店だと思います。




そんな中、今回は、「Bun Ngao Tom (あさりブン+えび)を注文してみました。待つこと1分。料理ができました。さすが、速度だけは日本を上回る早さです。




見た目の時点で、すでにそこらへんでは見かけないビジュアルです。エビがなんともおいしそうです。





具材は、あさりと海老、それにきくらげ、謎野菜とトマトです。スープは Banh Da Cua スープ(カニベースのスープ麺)を中心に、あさりのダシがタップリ出ていて、ハノイにもこんなのあったんだ!と、日本人がびっくりするほど深い味わいになっています。

そんじゃそこいらのフォーや、ブンなどとはえらい違います。やっぱ魚介類はすごいです。海のミネラルやらなんやらが関係しているのでしょう。




といっても、麺は、よく見かけるブンに過ぎません。ですがこのスープのおかげで、食べなれたはずのブンが、とんでもなくクオリティの高い料理に生まれ変わっています。

あくまで私個人の感想としてですが、ベトナムで食べた料理の中で、ベスト10に入る料理に認定しました。

もちろん、私の中で毎年開催される、ブン・オブザイヤー2014の暫定優勝候補にノミネート決定です。

さて、皆さん気になるお値段ですが、な・な・なんと、35000 ドン。そこいらのブンやフォーと変わりません。

お財布にもやさしいこのお料理。ここハノイで、なぜ普及しないのかが、不思議でしょうがありません。

次回は、他の料理にも挑戦してみたいと思います。


Bun Ngao
39 Quang Trung, Hai Ba Trung,, Ha Noi

※ 夕方6時半でしまるので、ご注意を。


ハノイ太郎

2014年5月10日土曜日

うまかもん 鶏から揚げ丼

ハノイには、数多くの日本食料理屋があります。その多くは、ハノイの中心部にあるのですが、そのほかの地域として、「Kim Ma」と呼ばれるとおりにも、日本食料理屋が多く立ち並んでいます。

今日は、その中のひとつ、「うまかもん」にて、ちょっと変わったどんぶりをご紹介いたします。

ちなみに私事なのですが、うまかもんについてフェイスブックやブログに記事を掲載するとき、どういうわけか、お店の概観写真を撮るのを忘れてしまうというジンクスがあります。

そのジンクスはいまだ有効らしく、今回も概観写真を撮るのを忘れていました。よって、ハノイの日本人向け雑誌、SKETCH の写真を貼っておきます。

外観は、各自ご想像にお任せします。




うまかもんでは、よくある古きよき日本食料理屋と同様、幅広いジャンルの料理を食べることができます。その中で、ちょっぴり変わった料理、鶏のから揚げ丼なるものを注文してみました。

卵丼や、カツ丼ならよく聞く話ですが、鶏のから揚げ丼とは、これまたハイカラで、非常に楽しみです。

やや短いスカートのお姉さんを眺めること10分、料理が運ばれてきました。




今回は、昼のランチを注文したので、いろいろ付属品がついているので、とてもボリュームがあります。




少しですが、ソーメンがついています。真夏のサラリーマンは、野山を駆け巡り、麦茶を飲みながら、ソーメンを食べた少年時代を思い出し、きっと切なくなっちゃうと思います。



茶碗蒸しもあります。非常にぬるいです。ヌルヌルなのですが、真夏のサラリーマンのに、熱々の茶碗蒸しを食べさせると、熱中症を加速させるとの懸念から、ぬるめにしてあるのでしょう。すばらしいお店の配慮です。

ちなみに、真冬の寒さの中でも、茶碗蒸しはぬるいのですが、きっと、お店の人がおっちょこちょいなのだと思います。





ということで、お目当ての鶏から揚げ丼です。なんとまぁ、ボリュームのあること。真夏の炎天下を徒歩で歩いてきたサラリーマンにとっては、やや重たすぎるかもしれませんが、うれしい悲鳴だとポジティブに考えたいと思います。




で、お味のほうなのですが、結論から言いますと、ものすんごくうまいです。

ハノイで食べるカツ丼は、正直微妙すぎて、毎回食べたいと思ったことがありません。なんといいましょうか、「分厚い豚肉使っときゃ、いーんじゃね?」という、間違った視点で作られていることが多く、通常は、やたらと硬い豚肉が、無駄に積んである、そんな感じです。

また、ベトナムって、豚肉だけでなく、地鶏大国のはずなのですが、鶏の調理方法が微妙すぎて、これまた微妙なことが多いです。

ですが、ここで使用されている鶏のから揚げは、非常にやわらかく、地鶏大国の鶏を、うまく使いこなせています。卵が半熟なのも、すばらしいです。

ただ単に、鶏を揚げて卵で閉じた、というわけではなく、鶏自体、しっかりとしたから揚げです。

ということで、中途半端なカツ丼、鶏丼を食べるなら是非、うまかもんの鶏のから揚げ丼など、いかがでしょうか。価格は、115000 ドンです。


あと、お店のお姉さんのスカート丈が、太ももくらいで、とても魅力的です。誰の趣味かはわかりませんが、制服を選んでいる人、グッジョブです。別の意味で、いいお店です。

やだなぁ、もちろん、クールビズって観点です。どこかの役所みたいで、エコじゃないですか。


うまかもん
583 Kim Ma, Ba Dinh Dist, Hanoi


ハノイ太郎