さて、おかげさまでベトナムと日本の友好関係は、日々絶好調な昨今ですが、友好の波は、飲食業界にも波及しています。
と、難しい言い方をしてみましたが、要は新しいネタ的な日本食屋をご紹介いたします。
ネタというか、普通にうまいので、お勧めです。
場所は、Nguyen Chi Thanh と Lang Ha の間の道。
かの有名な日本食料理屋「貴林」さんの近くです。(貴林についてはこちら)
お店は、ファーストフード形式の日本食料理屋らしく、店内で食べるだけじゃなく、テイクアウトもできるみたいです。
店内については、新しいお店なので、非常にきれい。とてもおしゃれで、流れている音楽は、当然、日本の歌。きっと意味がわかってない人が大半だと思いますが、日本人にとっては、なじみのある(古い)うたを聞くことができます。
にほんかぶれのベトナムの若者には、たまらないと思います。
壁には、何らかの日本の漫画が書いてあります。何の漫画なのかは、おっさんなのでよくわかりません。
反対側の壁には、ナルト(風)な絵が。
お店の置くには、24時間戦うビジネスマンにはうれしい、パソコンができそうな机も完備しています。ただ、どういうわけか、「絵馬」らしきものが飾ってました。韓国語・中国語・ベトナム語と、国際色豊かなので、だれか暇な人、日本語で面白いことを書くチャンスです。
入り口の受付で注文して、最初にお金を払うタイプで、番号札をもらって、店内で待つ感じです。ダイエーのフードコートや、ファーストフードのお店を足して、0.5を掛けた感じです。
そんなこんなで、まずはハンバーグから。
味については、いつ食べたか、どこで食べたか全然思い出せませんが、日本の味です。どこかで食べたことのある味、そんな感じです。
ウスターソースなどを掛けただけではなく、何らかの調合が行われた、秘伝のソースがかかっています。また、ジューシーというほどではありませんが、やわらかく仕上がっているので、なかなかのクオリティです。
もちろん、某高級店で提供されるような高級ハンバーグにはかないませんが、庶民としては十分な味です。友達の家に遊びに行ったとき、このハンバーグが出たとしたら、ご馳走の部類に入るかもしれません。
いわゆる、学食・社食レベル、1個150円の冷凍ハンバーグよりも、断然やわらかいです。
ハンバーグについて、あれこれ考えているうちに、牛丼セットができました。
細かいようですが、まずはお箸チェックから。
きれいなお箸で、自社ブランドの紙が巻いていました。このお店は、そこいらの日本食レストランよりも、こういう細かな気配りができているような気がします。
キャベツの千切りです。ドレッシングがベトナム風だったらいやだなーと思ってたんですが、これまた日本風。もっとも、ゴマダレ好きな私にとって、このドレッシングは、ちょっと違いました。ですが、普通にうまいキャベツです。
続いて、さやいんげん。
へぇー、ベトナムにもあるんだーと感心させられつつ、食べてみると、これまたいつかに、どこかで食べたことのある味。こういうのは、全国共通なんだなーと思いました。
気になるお味についてですが、NHKで毎日やってる5分間クッキング、見た目、普通のおばさまが、おふくろの味っていう名目で、家庭料理を作る、アレです。あの番組で作ってそうな料理です。
で、次は定番。茶碗蒸し。日本では、アツアツの茶碗蒸しがほとんどですが、ハノイの茶碗蒸しは、対・猫舌対策として、ぬるいのが一般的です。そんな期待通り、案の定、ぬるいです。見た目プリンのような、シイタケの入った、茶碗蒸しです。
で、お味噌汁。
全然、普通においしいです。普通においしい、お豆腐とワカメ、ネギの入った味噌汁。
世界でベスト3に入るスープは、やっぱり味噌汁だと感じさせられる一品です。
最後に、牛丼。
ボリュームについては、ごくごく普通です。女子は満足、男子は大盛りにしておけば問題ありません。(てか、大盛りが可能かについては、よくわかりません)
牛丼は、普通にうまいです。高級店で食べる牛丼は、イマイチつゆが少ないということがありますが、このお店については、問題ありません。ちょうどいい量です。最初に商品を見たとき、肉が少し少ないような気もしましたが、その分、たまねぎなども入ってるので、問題ありません。
もちろん、吉野家にはかないませんが、2つのおわんを置いて食べ比べなきゃ、大丈夫でしょう。しばらく吉野家を食べてない人からすると、とてもおいしく食べられる牛丼です。
さて、ネタというよりは、料理の評価になってしまいました。それも、なかなかおいしかったので、特に問題ありません。
さー、このお店のお値段は??
なななんと、上記の牛丼セットは、55,000ドン。
ハンバーグは、単品で、49,000ドン。
驚きの価格です。
しかも、ハンバーグの単品には、ご飯と味噌汁がついていました。
コストパフォーマンスについては、もはや普通の日本食屋じゃ対抗できないレベルです。
コレは、引き続き調査を行う必要があるお店です。
場所が微妙ですが、ベトナム人の友達やスタッフに対して、
「こんな店、知ってるんだぜ~」と、ドヤ顔ができちゃいます。
みなさまも、是非。
MIZUCHI
47 Nguyen Hong, Dong Da, Ha Noi
ハノイ太郎